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プロフィール

　小学校低学年から2歳上の姉の愛と始めた柔道。中学1年生で初めて全国大会の舞台で3位になったことがきっかけで持ち前の闘争心に火がつき、本気で柔の道を目指す。高校総体で念願の全国優勝を経験して以降、数々の国際大会でも好成績を収め、柔道の名門東海大学へ進学。4年時にはシニアの最高峰である全日本選抜柔道体重別選手権大会で優勝し、ロンドン五輪の切符を手にした。しかし初めての五輪は7位という悔しい結果となった。
　その後綜合警備保障(ALSOK)に所属。ロンドン五輪以降のスランプを乗り越え、見事五輪代表の座を勝ち取り、2大会連続となるリオデジャネイロ五輪代表に選ばれた。姉妹での出場を目指していたが、妹だけが選出され「2人じゃないと意味が無い」と現実を受け止められない妹に対し「遥が勝つことは私が勝つことと同じ」という姉の一言が強く背中を押す。　　　　　
　五輪本番には柔道日本代表で唯一ノーシードでの出場。2 回戦で世界ランキング 1 位のキム・ポーリング選手(オランダ)と対戦し延長戦の末に強敵を下し、決勝戦ではジュリ・アルベアル選手(コロンビア)を抑え込み1本で破り、姉妹の悲願であった金メダルを手にした。
　その後、2017年、筑波大学大学院でスポーツ社会学を学び、修士論文は首席論文賞を受賞した。現在は、国内外で柔道教室や講演活動を行う。自身の天も地も味わった経験から見えた価値を社会にも発信し、そして国内外の子どもたちの健やかな“心”の形成のための活動にも力を注ぐ。2024年からは地元富山県にて、子ども達向けに柔道を通じての国際交流を促進する「TREASURE THE CICLE」プロジェクトも始動した。